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せめて夢の中だけでも
第19章 決断。
「はっ?」
「私は…晴と別れて3年。
ずっと隼人が好きだった。
橘さんといる隼人も…辛かったけど好きだった。
隼人が優しくしてくれる度…
側にいたくて…辛かったよ。」
「凛…」
「でも…私は…」
「知ってるよ。」
私の言葉を遮り隼人が優しく言葉を繋げる。
「あんな、女好きのたらしでも…
お前があいつの事を好きで…
あいつもお前の事を真剣に考えてるのは
俺だってわかる。
何だよ…本当ちょっとの差かよ。」
隼人はクシャクシャと自分の髪掻き毟る。
「行け。凛。
あいつはお前だけを見てる。
俺の顔を殴ったんだ。
お前を泣かせようとは思ってないはずだ。」
…隼人…っ。
「ごめんねっ…ずっと支えてくれて…ありがとっ…」
「バーカ。これからも同僚だろ?
ケンカしたらお前は俺が貰う」
ニヤッと笑って彼は私の肩をポンっと押した。