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せめて夢の中だけでも
第19章 決断。




「『勝手なこと言わないでくれる…?

俺には凛しかいない。』






そう言って俺を殴りやがった。」






その言葉を聞いて、私は会社を飛び出した。





…私は…秋雨が好き。

私にも秋雨が、必要なの。




来た道を全力疾走する。






隼人は私を支えてくれていた。


だから…ちゃんと気持ちを伝えたかった。


私の背中を押してくれた秋雨。

そして、それをまた
後押しする隼人。




私は何で幸せ者なんだろう。





秋雨はこんな私を受け入れてくれる…?



まだ抱きしめてくれる…?







休む暇なく走って…私は仁さんのマンションへと辿り着いた。



チャイムを鳴らすのも忘れ
玄関のドアを開ける。

鍵は開いていて、私は必死にリビングへと向かった。





その扉の向こうに秋雨がいる。





私はドアノブに手をかけゆっくりとドアを開けた。






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