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せめて夢の中だけでも
第19章 決断。
「秋雨?どうしたの?」
『…………………』
「秋雨?」
『………好きだよ』
えっ…?
『………愛してるよ。』
「…っ。秋雨。」
電話越しに聞こえる彼の甘い愛の言葉。
自然と涙が頬を伝う。
『…ごめんね。ダメな男で。
直接言えないくらい…好きなんだ。
その場で…襲っちゃいそうなくらい…愛おしい。
エロガッパで女たらしで、どうしようもない
俺なんだけど…凛ちゃん…
側にいてくれないかな…?』
涙が止まらなくて…声にもならない。
私は仁さんを見ると、何度も何度も
仁さんは頷いていてくれた。
…いつの間にこんなに好きになってたんだろう。
あなたの魅力は麻薬なみよ。
もう抜け出せない…
「秋雨っ…。側にっ…いさせてっ」
『大好きだよ。…凛』
電話を耳に当てたまま秋雨が、リビングへと戻ってきた。
どんな笑顔よりも優しい。
すこし照れ臭そうに笑う。
もう…私の心臓はもたないかもしれない…