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せめて夢の中だけでも
第20章 思い出せないあの日。
「あぁっ。待って…あっっん。はぁ…」



体を大きく反応させて
俺の中で淫らに乱れる凛ちゃん。




「名前を呼んで…秋雨だよ。」



初めて教える名前に彼女は
快楽の中、薄っすらと目を開けて

優しく微笑み小さく呟いた。






「秋雨っ……素敵な…名前っ」





ドクンー…。




俺の心臓は激しく脈打ち…


俺自身も律動を早めた。




「凛ちゃん…大好きだよ。」


「秋雨っ…しゅうっ…」





「凛っ…」






ギュッとお互いに抱きしめ合うと
俺と凛ちゃんは同時に絶頂を迎え果てた。





…ヤバい。気持ちいい…





女を抱くことに気持ちよさなんて解らなかった…





…めっちゃくちゃ幸せ…




凛ちゃんにキスを落とすと
凛ちゃんはフフッと笑った。





「愛してるよ。凛。」



何度も呟いた言葉は…



凛ちゃんに届いていたかな。
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