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せめて夢の中だけでも
第21章 晴れのち雨
「だって、みんなで騒いだ方がいいですよ♡」


そりゃそうだけど…



チラッと隼人を見ると隼人もこっちを見ていた。

驚いて視線を外すと

「別に俺は構わねぇよ。」

と隼人は答えていた。




「やった〜♡楽しみ♡」





…なんかとんでもないXmasになりそう…







「隼人。今から、先月の納品したワインの
売り上げ報告があるから一緒に丸ノ内まで行ける?」


「了解」



「沙織ちゃんは逆方向だっけ?」



「はい〜。苦手なあの人とですよ〜!」

沙織ちゃんはその人の背中を指で指して笑っている。




「頑張ってね」





私と隼人は丸ノ内ビルまで足を運ぶため
会社をでた。



「寒くなってきたねぇ」




「もう12月だしな。」




コートを羽織らないともう凍えてしまいそうなほど
風は冷たくなっていた。



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