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せめて夢の中だけでも
第23章 あなたは太陽
「…忘れ物。」
クスッと怪しく笑うと
秋雨は、いきなり晴にキスした。
ドンッと玄関の扉に押し付け…
嫌がる晴を押さえつけ長いキスを続けた。
「お前っ!クソっ!」
私は状況が掴めぬまま立ちつくしていた。
秋雨の表情は色気で溢れている。
それを青い顔して…ただただ驚く晴。
「どんな気分…?」
「お前…頭おかしいんじゃねぇーの?!」
「嫌な奴に無理矢理キスされるの…どんな気分だよ?」
「……っ!うるせぇよ。」
晴より背が高い秋雨は
彼へと再び近付き顎を押さえクイッと上へあげた。
晴が秋雨の手を払い睨みつける。
「最高でしょ。俺のキス。」
殴るよりも…晴にはダメージが大きい…
秋雨は、それをわかっている。
「凛。お前も大変だな…」
そう言い残し逃げるように私のアパートから出て行った。