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せめて夢の中だけでも
第4章 『秋』の『雨』

AM11:30




駅前のオシャレなカフェで
私たちは待ち合わせをした。






「ごめんねっ!待った?」




私が先に待っていると頭上から声がした。




ストレートロングヘアーをキラキラさせ
彼女はやってきた。



進藤友香【しんどうゆか】

私の高校生からの親友だ。




「呼び出しなんて珍しいじゃない?どうしたの?」


席に着くや否や友香は、聞いてきた。



「もしかして…隼人君と何かあった?」



「…そこは何もない。」



「なら何よ?」



「史上最悪な失態をしたのよ…」




私はストローを咥え
アイスカフェラテをズズズッっと吸った。




友香は同じものを注文すると



「何?失態って?」と、真顔で聞く。




「…知らない男と…した。」




そう小さく言う、彼女の顔は
段々とほころび…

私の前で爆笑した。
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