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せめて夢の中だけでも
第24章 仁さんと沙織ちゃん

数時間後…



「なら私はこれで♡では、五十嵐さん、
また火曜日に。」




「ありがとう」


仁さんと二人で見送ると
沙織ちゃんは、会釈しながら去っていった。




「仁さん。火曜日だからね。」

「は?俺もか?」


「当たり前。沙織ちゃん口説きなよ」

「お前と一緒にすんなよ!」





「…女なんて簡単じゃん。」



そう笑うと仁さんに頭を叩かれてしまった。



「今の言葉、凛ちゃんに言うぞ」

「それはマジで勘弁…」


沙織ちゃんを見送ると、
仁さんはいつもの仕事モードに戻る。


…仁さん…頑張って。



仁さんの後ろ姿に、そっと
声をかけた。
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