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せめて夢の中だけでも
第24章 仁さんと沙織ちゃん

20分ほど歩くと

仁さんのマンションへと着いた。




「えっ?ここ…五十嵐さんのうちですか?」


「ううん。仁さんち。」


「えぇー!?仁さん…お金持ち」



「沙織ちゃん、男2人だけど…
何もしないからね。

安心して」



「大丈夫ですよー。」


へらっと笑うとエクボが出来て
俺でも少し可愛いなと思ってしまう。






仁さんちの部屋のインターホンを鳴らすと
明るい仁さんの声が聞こえてきた。





沙織ちゃんを見るや否や…
顔を赤らめる仁さん。



…仁さん…おっさんのくせに、ピュアだな…




「おじゃましーます♡」




沙織ちゃんは遠慮することなく、中へと入り
うるさいくらいに

「うゎー!」
「キレーイ」

と連呼していた。




そんな沙織ちゃんを仁さんは
笑って見ている。
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