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せめて夢の中だけでも
第24章 仁さんと沙織ちゃん
「えっ?俺近付き過ぎた?」



慌てる仁さんをよそに
沙織ちゃんは、首を横に振って
クスッと笑った。


「違うんです…恥ずかしくて…

それに、仁さん…凄くいい匂い」




「えっ!?あっ!?えっ!?」





…何ですかね…あのバカップル…


凛ちゃん連れてこればよかった…







二人の前に、パスタをコトっと置くと
俺はまたキッチンへと戻った。



そこから2人を観察。



「うわーーおいしいです♡」

「秋。上出来!」


二人がこちらを向いて笑う。


「当たり前でしょ…」





…凛ちゃんに会いたい…


「ねぇ。仁さん、俺寂しいから
凛ちゃん呼んでいい?」



「先輩♡呼んでください!」
「いいよ。」



俺は凛ちゃんへと電話をかけた。

凛ちゃんがお取込み中なんて知らなかったからね…
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