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せめて夢の中だけでも
第25章 メリークリスマス
「ねぇ?沙織ちゃん、秋雨と何買ったの?」

あの日、あのブランドショップから出てくるのを見た私。

沙織ちゃんから、仁さんへのXmasプレゼントとは
思っていたけれど内容は聞かされていない。


「あー…えーっと…」


私は彼女が何も買っていない事を知らされていない。


すかさず仁さんが腕を見せ
「このブレスレットだよ。」と言ったが…


「これはブランドが違うだろ」

隼人が突っ込んだ。





周りがシーン…っとなった。




「はぁ。もう凛ちゃんは…空気読めないね」


秋雨が、いつもの変わらない笑顔だこちらを見ている。




「サプライズしたかったのに。残念。」




仁さんが急に照明を落とした。


「えっ…?」



暗くなり視界は真っ暗。
その時唇に温かい感触が広がる。


それが秋雨の唇だと言うことはすぐわかった。
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