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せめて夢の中だけでも
第25章 メリークリスマス
…何なの。
…私は秋雨の何なの。
胸元に光るネックレスをソッと握りしめた。
トボトボと沙織ちゃん達のところに戻ると
まだ仁さんはそこにいた。
「どうした?何か騒がしかったね」
「女の子が倒れて…」
「…秋雨が、運んだ?」
「はい…」
「凛ちゃん顔にヤキモチって書いてあるよ。」
「えっ!?そんな…」
「事務所入っていいよ。」
仁さんが優しく微笑む。
…安心しろ…そう言われている気がした。
事務所のドアをユックリと開けると
正面の長いソファーに
女の子が寝かされている。
意識はあるようで自分の腕で目を隠していた。