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せめて夢の中だけでも
第25章 メリークリスマス
隼人は私を見るなり

「バカだろ。」と笑った。



きっと、私がおずおずと戻ってきたことを気付いている。







しばらくすると仁さんの声が
店内に響く。




「今日はお越し頂いてありがとうございます。

では!毎年恒例、シャンパンタワーをしますので

皆様、フロアの中央へどうぞ。」




みんながフロアーの中心へ目をやる。




そこには綺麗に重なったシャンパングラス。







その後ろに、



秋雨…。





光に照らされて秋雨の魅力は
倍増どころじゃない。


女の子たちが写メを撮っているが彼は全く動じない。





仁さんの合図と共に…
彼はピンク色のシャンパンを流し込んで行った。



シャンパンタワーが、完成し
周りからは拍手が起こっていた。
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