この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
せめて夢の中だけでも
第25章 メリークリスマス
シャンパンを一つ、一つ
秋雨が、配っていく。
そして、私の前で秋雨が止まった。
「はい」
柔らかな笑顔を見せた秋雨は笑う。
手渡されたピンクのシャンパンの中。
…何も言葉に出なかった。
「ベタだねぇ…」
隼人の呆れ返った言葉。
シャンパンの一番下で輝く物。
「渡す方法、解らなくて…」
それだけ言うと彼は隣の人へと移る。
秋雨が、遠ざかっても私は
身動きも取れず…言葉も出なかった。
でも、確実に…
私のグラスの中にだけ浮かぶ…
綺麗な指輪。
…もうっ…今時こんなことしないわよっ
それでも私の涙は頬を伝っていた。
秋雨が、配っていく。
そして、私の前で秋雨が止まった。
「はい」
柔らかな笑顔を見せた秋雨は笑う。
手渡されたピンクのシャンパンの中。
…何も言葉に出なかった。
「ベタだねぇ…」
隼人の呆れ返った言葉。
シャンパンの一番下で輝く物。
「渡す方法、解らなくて…」
それだけ言うと彼は隣の人へと移る。
秋雨が、遠ざかっても私は
身動きも取れず…言葉も出なかった。
でも、確実に…
私のグラスの中にだけ浮かぶ…
綺麗な指輪。
…もうっ…今時こんなことしないわよっ
それでも私の涙は頬を伝っていた。