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せめて夢の中だけでも
第25章 メリークリスマス
きっと…これだけの人がいるのだから
誰かにこの、グラスの中が見えたはず…
…秋雨はそれでいいのかな…
私が彼女だったバレたら…
仁さんに怒られちゃうんじゃないの?
シュワシュワとシャンパンの泡が
綺麗な指輪を包み込んでいた。
「先輩♡幸せ者ですね♡
もう五十嵐さん、最高♡」
沙織ちゃんはグラスの中を覗き込んで
自分が貰ったかのように喜んでいた。
「貸せよ。」
横に立った隼人が、クラスを私から取ると
それをどこかに持って行ってしまった。
しばらくすると、隼人は戻ってきたが
グラスは手に持っていない。
「?隼人…グラスは?」
「ほら。」
綺麗にハンカチに包まれて返された指輪。
「洗ってきてくれたの?」
「手間暇かけやがるな。アイツ」
「ふふ。ありがとう」
隼人が笑うと私も自然と笑みがこぼれた。
誰かにこの、グラスの中が見えたはず…
…秋雨はそれでいいのかな…
私が彼女だったバレたら…
仁さんに怒られちゃうんじゃないの?
シュワシュワとシャンパンの泡が
綺麗な指輪を包み込んでいた。
「先輩♡幸せ者ですね♡
もう五十嵐さん、最高♡」
沙織ちゃんはグラスの中を覗き込んで
自分が貰ったかのように喜んでいた。
「貸せよ。」
横に立った隼人が、クラスを私から取ると
それをどこかに持って行ってしまった。
しばらくすると、隼人は戻ってきたが
グラスは手に持っていない。
「?隼人…グラスは?」
「ほら。」
綺麗にハンカチに包まれて返された指輪。
「洗ってきてくれたの?」
「手間暇かけやがるな。アイツ」
「ふふ。ありがとう」
隼人が笑うと私も自然と笑みがこぼれた。