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せめて夢の中だけでも
第26章 同じ気持ちだって解ってよ?
「全部って…売り上げの計算とか…
店の片付けとか…後は明日の準備とかっ…
それからっ…」
秋雨は、私の唇に人差し指を当てた。
「シーっ。
もう何も聞かなくていい。
凛ちゃんからのクリスマスプレゼント。
…凛ちゃんの時間を俺に頂戴。」
「何…言ってるの…そんなの
毎日だってあげるよ…」
「中…入ろう。」
秋雨の家と違って私のアパートとは
極普通の広さ。
「晴君にキスした日以来だな〜」
秋雨はそんな冗談を言いながら
床へと座った。
「何か飲む?」
「いらない。」
「そう…」
「凛ちゃん。早く」
「えっ?」
「キッチンなんかにいなくていいから
ここに来て。」
秋雨の横をポンっと叩いて私を呼ぶ。