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せめて夢の中だけでも
第26章 同じ気持ちだって解ってよ?
フワフワと体が宙を舞うように
体が軽かった。
優しく私の頬を包む誰か…。
まさしくそれは秋雨。
遠のく意識の中、彼は笑顔をこちらに向ける。
「凛ちゃん…俺も同じ気持ちなんだよ?」
私は何も答えることが出来ない。
…何が?
…ねぇ…秋雨。
私の頬をずっと優しく撫でる秋雨。
もう彼の顔は見えずにいる…
深い、深い快楽の海へと沈んで行く。
「…俺も…ずっと夢の中だけでも
会いたいと思っていたよ…」
「3年前から…ずっとね。」
…3年前…?
「おやすみ…凛ちゃん」
私の視界は、真っ暗になった。