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せめて夢の中だけでも
第26章 同じ気持ちだって解ってよ?
……………………………
まだ暗い部屋の中…
私はユックリと夢から醒めた。
時計に目をやると早朝の5時半。
…2時間しか経ってない…
ボーッとする頭を上げ隣を見る。
…秋雨。
上半身は裸のまま、ほとんど布団や毛布は着ておらず
全てを私に掛けてくれている。
私の衣服もちゃんと…ご丁寧に着せてくれている。
『3年前から…』
あの言葉が蘇る。
…どういう事なの…?
「凛ちゃん…起きた?」
んんっと伸びをする秋雨は
私の頭をサラッと撫でる。
私の髪の先をクルクルと絡め取り
私へ柔らかい笑みを見せてくれる。
「秋雨…ねぇ?3年前って…?」
その言葉にクルクルと動いていた指が止まった。