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第27章 疑惑と嫉妬。

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翌日。


私たちは羽田空港にいた。




何かの撮影なのだろうか…と思うほど
秋雨のオーラが半端なかった。


細身のブラックデニムを履きこなして
ブーツにサングラス。

今日は髪はおろしていた。



…横にいる私はマネージャーみたいね。



自分で自分を皮下することも慣れてきた。


隣に立つ仁さんも同じくらいオーラがある。





「なぁ、あの子可愛くないか？」

「…まぁまぁ。」



2人の会話に耳を立て
秋雨の腕を摘んだ。



「…まぁまぁだってば。凛ちゃん」


「秋雨。」



「凛ちゃんが一番だ…っいたっ！」





思い切り頬をつねると
なぜか周りの見知らぬ女の子達から悲鳴が聞こえる。



…何で普通の人間の秋雨がこんなにチヤホヤされるのよ！



チラッと横を見れば…


普通とは言い難い…整った顔の秋雨。



サングラスを少し上にあげ
目を見て笑う。



3ヶ月経っても…まだ慣れない様で
私の心臓はうるさく鳴り響いていた。







その時…アナウンスで福岡行きの搭乗手続きが
始まることを知らせていた。




この時がきた…。