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せめて夢の中だけでも
第27章 疑惑と嫉妬。
次の日…
「明けましておめでとうございます!」
なんて元気なんだろう…彼氏と遠距離だと言うのに。
沙織ちゃんが新年の挨拶を元気よくしてくれた。
「先輩!元気ないっ!
半年じゃないですか!」
「沙織ちゃん。あなたにそっくりお返しするわ。
1ヶ月じゃないですか!」
「えへ♡」
…疲れるわ。
「よぉ。お見送りご苦労さん。」
コトっと私のデスクにホットココアを置く隼人。
「ありがとう」
「元気出せよ。寂しい時は付き合ってやるよ」
私が少しだけ笑うと隼人はあからさまに溜息をついた。
「会えなくなるわけじゃないだろ!
三年も彼氏いなかったくせに
何を今更言ってんだよ。」
「うるさいわね!」
…そうだ。少しだけ…前の私に戻るだけ。
頑張らなきゃっ!
そう言い聞かせ
私はパソコンを立ち上げた。