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せめて夢の中だけでも
第27章 疑惑と嫉妬。

今月の納品場所などの確認中…

ふと目に止まった…福岡への納品。




クリックするとやはりそこは…
秋雨のお店だった。




私はコソッと隣の沙織ちゃんへと話しかける。



「…ねぇ、何で仁さんたち私達の会社から
ウイスキーとか納品頼んでるの?」


「あぁ…福岡のですよね?
秋雨さんが言い出したらしいですよ?」


「秋雨が?」



「はい。先輩に存在アピールとかなんとか…」



沙織ちゃんは
「よかったですね♡」と可愛く笑った。



…存在アピールって…




その納品する店の詳細みて思った。




代表は確かに…秋雨。



しかし、責任者は…




女性だ。




『潤田 朱里』うるた じゅり





まさか…一緒に働いてるの?




「あー。その人ですよね?」


何かを察して沙織ちゃんが、話しかけてくる。


「そこの店長さんらしいですよ。
昔は東京にいたみたいですけどね。」


「ふぅーん。」




トップ画面へと戻し…何もなかったかのように
振る舞った。


本当は…胸が恐ろしいほど苦しかった。
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