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せめて夢の中だけでも
第27章 疑惑と嫉妬。
「何?凛、この子とも知り合いなの?
あんたもイケメンね。」
有香が彼に近付きマジマジと顔を覗き込む。
「ありがとっ。美人なお姉さん」
ニコッと笑うと有香は少し照れていた。
「お姉さん、僕と仕事終わりどう?
凛ちゃんの事も聞きたいんだ。」
…えっ?まだ、入り口ですけど?
もう口説いてるの!?
有香はそんな女じゃっ…
「いいわよ。あんた、気に入った」
有香は微笑むと彼も可愛く笑った。
えぇぇぇぇー!
有香っ!
テーブル席へと案内されるやいなや、
私は有香へと詰め寄った。
「ちょっとっ!有香!
名前も知らない人とそんなっ…」
「…説得力ないわよ?
名前も知らない人とHしちゃったくせに。」
そう言われると…何も言えなかった…。
「嘘よ。可愛いから少し味見よ。
あんたもくるのよ?」
「えっ!?」
すると仁さんの弟がこちらにメニューを持ってやってきた。