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第28章 甘い言葉の裏は…

「なら…そんなに心配なら、再来週土日で行く？

福岡。」


「えっ！？」


「再来週なら飛行機も取れるだろ。
お前も会いたいんだろ？」


「…っうん！」



私が力強く頷くと隼人はフッと笑った。


「単純」



隼人の笑顔が神様に見えた瞬間だった…。








私はその帰り道…早速秋雨に電話をした。




2度、3度と呼び出しのコールが鳴る。





「ーっはい。」


慌てて撮ったのか…声が少し急いでいた。




「今、大丈夫？」


「いつでも大丈夫。」




離れてからはメールばかりで
久しぶりに聞く秋雨の声だった。




「凛ちゃん…声…やっと聞けたね」



私の気持ちを汲み取る様に秋雨が
クスッと笑った。



…秋雨は何にも変わってない
大丈夫。大丈夫。




「あのねっ！再来週。
そっちに行くから。」



きっと喜んでくれる と思っていた。



何故か秋雨は何秒か言葉に詰まっていた。



「…っ。良かった…。凛ちゃんに会えるね。」




…秋雨？
どうしたの…？