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せめて夢の中だけでも
第28章 甘い言葉の裏は…
「…忙しい?」
「大丈夫…。」
「なら、再来週ね…」
「うん。待ってる」
どこかぎこちない…二人の会話。
本当に、忙しいたけなんだと自分に言い聞かせた。
折角、秋雨と話せたのに…
私は浮かない顔をして次の日も出勤する。
「…おい。お前、なんで浮かないんだよ」
いつものランチタイム。
隼人は不機嫌そうに私を見る。
「…別に」
「不機嫌だな。おい。」
「秋雨…あんまり嬉しそうじゃなかった。」
「気のせいだろ。」
隼人は気にもせず自分のカツを食べ
私のカツも一切れ食べる。
「今日も電話してみろよ。
離れてんだ、そうやって隙間埋めなくてどうする」
「そうだね…」
私は隼人のカツをお返しとばかりに一切れ食べた。