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せめて夢の中だけでも
第28章 甘い言葉の裏は…

その次の日…



何故か私は職場の入り口で待ち伏せしていた煌に捕まった。




「ーーっ!ちょっとどこ行くの!?」

「朱里さんとこ」


へへっと歯を見せて笑う煌は…本気だ。







無理やりにまだ、開店前の秋雨たちのお店に
連れてこられた。






中に入ると…

入り口に座っている女の人。





「遅いんだけど…煌…あら?」




その人はスタイルも良くて…
目も大きくて、髪の毛の先がクルクルと巻かれていて…

夜の女…って感じだった。



「朱里、こいつ秋雨の恋人。」


私の方を掴み私を一歩前へと押し出す。



元から大きな目が、一層大きくなった。




「…へぇ…」



口元をすこし歪ませて小さく彼女はそう言った。



「ってことだから、残念だったね」


ニコッといつもの笑みを見せる煌…




彼は何を知っていて…何がしたいんだろう…
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