この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
せめて夢の中だけでも
第28章 甘い言葉の裏は…
その次の日…
何故か私は職場の入り口で待ち伏せしていた煌に捕まった。
「ーーっ!ちょっとどこ行くの!?」
「朱里さんとこ」
へへっと歯を見せて笑う煌は…本気だ。
無理やりにまだ、開店前の秋雨たちのお店に
連れてこられた。
中に入ると…
入り口に座っている女の人。
「遅いんだけど…煌…あら?」
その人はスタイルも良くて…
目も大きくて、髪の毛の先がクルクルと巻かれていて…
夜の女…って感じだった。
「朱里、こいつ秋雨の恋人。」
私の方を掴み私を一歩前へと押し出す。
元から大きな目が、一層大きくなった。
「…へぇ…」
口元をすこし歪ませて小さく彼女はそう言った。
「ってことだから、残念だったね」
ニコッといつもの笑みを見せる煌…
彼は何を知っていて…何がしたいんだろう…