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せめて夢の中だけでも
第4章 『秋』の『雨』
彼は腕時計に目をやり
「うーん。どうしようか…
もう時間も遅いし…
俺んち来る?」
と首を傾げながら聞いてきた。
「えぇ!?そっ…それはっ」
「この前は、記憶なくされちゃったからね」
「いや…その…」
返す言葉を見つけられないでいると
彼は口元を手で覆い肩を揺らして笑っていた。
「冗談だよ?大丈夫。
何もしないって約束する。」
彼の優しい目に私は素直に頷いた。
2回目の彼のマンション。
この前は来たことさえ忘れていた。
「どうぞ」
彼が玄関のドアをあけ中へと導いてくれる。
この前は慌てていて見渡す余裕なんてなかったけど
やっぱり一等地のマンションは広い…。
リビングにはテレビとガラスとテーブルと
黒いL字型のソファーが真ん中に置いてあるだけ。
対面式のキッチンも綺麗に片付けてあった。
「うーん。どうしようか…
もう時間も遅いし…
俺んち来る?」
と首を傾げながら聞いてきた。
「えぇ!?そっ…それはっ」
「この前は、記憶なくされちゃったからね」
「いや…その…」
返す言葉を見つけられないでいると
彼は口元を手で覆い肩を揺らして笑っていた。
「冗談だよ?大丈夫。
何もしないって約束する。」
彼の優しい目に私は素直に頷いた。
2回目の彼のマンション。
この前は来たことさえ忘れていた。
「どうぞ」
彼が玄関のドアをあけ中へと導いてくれる。
この前は慌てていて見渡す余裕なんてなかったけど
やっぱり一等地のマンションは広い…。
リビングにはテレビとガラスとテーブルと
黒いL字型のソファーが真ん中に置いてあるだけ。
対面式のキッチンも綺麗に片付けてあった。