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せめて夢の中だけでも
第32章 再会。
「今日はありがとうございました。」



私と煌君派、一緒のところで降り、
仁さんへと頭を下げる。



「またね。凛ちゃん。煌。」






仁さんの車が見えなくなると…
煌君は私の頭をポンっと叩いた。




「お疲れ様。よく頑張った。
こ褒美にハグしてあげる〜!」



ギューっと私に抱きつき
頬をすり合わせる。



「いらないからっ」



笑いながら煌君を剥がすと
とても優しい顔で私を見つめる彼の姿がそこにはあった。




「辛かったろ?ごめんね。」




不思議と…笑えていた。





「後…凛ちゃんに話さないといけないことがある。」




そう言って…私の手を引いて
アパートへと戻る。
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