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せめて夢の中だけでも
第33章 朱里という女性。
俺も部屋の中へ入ると
ベッドに座った朱里が上の服を脱ぎ
キャミソール一枚の姿になっていた。


4月になって大分暖かくはなっていたけど
まだキャミソール一枚では寒い。




「なんの真似…?」


俺がベッドに近付くと
朱里は俺の腰へ手を回す。



「好きなのは…ずっと秋雨だけよ。」




朱里の手が俺の腰を這い回り
背中へと徐々に上がっていく。


そんな姿を俺はただ見下ろしていた。





「…仁さんを裏切ったくせにか…


俺も…朱里も…」



「仁は知らなかった。
あなたも…知らなかった。」




俺のスウェットのズボンの上から
朱里は俺自身を触る。



「ねぇ…昔みたいに…名前を呼んで
私を抱いてよ…」



スルッと少しズボンを下げられ
俺の下半身が露出された。



なんの反応も示さないそこを
朱里は容易く口の中へ含む。

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