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せめて夢の中だけでも
第5章 静止の手。

「田中先輩っ!機嫌悪かったですよ!
沙織にBARの話聞いてきたし!
田中先輩、先輩のこと好きなんじゃないですか!?」
一瞬、何を言われてるのか解らなかった。
「ないない!彼女いるんだから!
ほらっ!仕事して!」
「はーい」
沙織ちゃんはつまらなさそうな顔をして
渋々パソコンへと向かっていた。
隼人が…私を好きになることなんてないもの。
絶対…。
ふとデスクに置かれた携帯電話に目をやると
チカチカと着信を知らせるライトが点滅していた。
その不在着信は『秋雨』
私は再度席を立ち、ロビーへと出る。
その後ろ姿を隼人がジッと見ていることには
気付かなかった。
沙織にBARの話聞いてきたし!
田中先輩、先輩のこと好きなんじゃないですか!?」
一瞬、何を言われてるのか解らなかった。
「ないない!彼女いるんだから!
ほらっ!仕事して!」
「はーい」
沙織ちゃんはつまらなさそうな顔をして
渋々パソコンへと向かっていた。
隼人が…私を好きになることなんてないもの。
絶対…。
ふとデスクに置かれた携帯電話に目をやると
チカチカと着信を知らせるライトが点滅していた。
その不在着信は『秋雨』
私は再度席を立ち、ロビーへと出る。
その後ろ姿を隼人がジッと見ていることには
気付かなかった。

