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せめて夢の中だけでも
第35章 友情

カウンターの2人に視線を戻すと
仁さんは柔らかな笑顔で
朱里の頭をポンっと叩いていた。


朱里の横顔も…昔の…
仁さんを慕う女の顔だった。


いつも濃ゆい化粧をして…
香水をつけていた朱里とは違う。

本来は薄い顔で…とても素朴な女なんだ。





俺は…朱里の本当の姿を見てあげることはなかった気がする。

いつも、仕事帰り…家に呼んでする事をしていた。



次第にそれが嫌悪感に変わり…
憎しみに変わっていた。






「あんな顔出来んだな…」



ポツリと呟いた言葉に煌が



「何言ってんだよ。朱里は秋兄の前では
いつも…あんな顔してたぞ。」



「はっ…?」




…何だ…俺は何も見てこなかったんだな…




「でも秋兄。凛ちゃんはいつも秋兄を見て
苦しそうだった。



…もう苦しめないでよ?」



「何度も言わせるな。

解ってるよ。」





朱里がこちらを向いて
俺に笑いかける。


ムカついていた相手だったのに…
不思議と何の感情も湧いてこなかった。
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