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せめて夢の中だけでも
第36章 埋めて、埋めて、埋め尽くして。
そっと…私のお腹の所に顔をくっつけ
秋雨は力なく呟き始める。
「ごめんね…。満足に…彼氏らしいことも
してあげられなくて…」
「どうして…そんな事…」
「俺が…ここのオーナーじゃなければ…
俺が…女に注目されなければ…
どこででも凛ちゃんを抱きしめてあげられたのに。
あぁーあ。
もっと不細工に産んで貰えば良かった。」
そう言って私を上目遣いで覗き込む。
口角を上げて悪戯に微笑んだ。
「本当だね。もう少し…不細工で良かった。
そしたら…こんなにヤキモチなんて妬かなかったのに。」
私も微笑むと…そっと…
秋雨が、椅子から立ち上がった。
そして、私の顎を掴むとゆっくりと
唇を重ねた。
「やだよ。俺、凛ちゃんに
ヤキモチ妬いてもらいたいから、
カッコよくていいや。」
そして、もう一度軽く唇を合わせた。
「凛ちゃん不足。
早く…凛ちゃんを頂戴」
そして何度も…何度も私には口付けを落としていく。
まるで、私の中の全てを
吸い出すかのように…。