パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第36章 埋めて、埋めて、埋め尽くして。

「凛ちゃん…俺の顔見える？」


「うん。今は見えるよ？」


「そっか…失敗だったな。」


「…ん？」









「あっち…向いて？」


秋雨は私の肩を掴むと
クルッと向きを変える。


そのまま肩を握られ…
握っている手に力が込められた。






「…あのさ…」



ゆっくりと秋雨が口を開く。





ドキっと…胸が高鳴った。
うるさいほどに…







「…結婚…してくれませんか？」





私が驚いて振り向こうとするが
秋雨の力は強く全く自分の体が動かない。





「だめっ！こっち向かないで！

俺…もう…ヤバいから…」



「ヤバいって…」




私の肩にコツンっと秋雨の額が乗せられた。



「…絶対…顔赤い。

恥ずかしいって…」




私は堪らず吹き出してしまった。




いつも優しくて…クールで


女の子が喜ぶ言葉を恥ずかしげもなく
囁いていた彼が照れている…



そんな顔が見れないのは残念だったけれど…





私の頬には喜びの証の涙が伝う。