この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
せめて夢の中だけでも
第37章 日々、成長中
「お前さ、何もかもあいつにさせてるわけ?」
「そういうわけじゃ…」
「料理は?」
「…秋雨…」
「洗濯は?」
「私が洗濯機回してたら…秋雨が干してくれてる」
ハァ…と隼人のため息が聞こえてきた。
「掃除は?」
「それは…いつの間にか秋雨が…」
「何?お前、ペットか?」
「なっ!!違うわよ…」
…違わなくないか…
なんら大切に飼われてる犬とかと変わらないかも…
何だか自信をなくしちゃうよ。
「そんな顔してんな。自信持てよ。」
「隼人が自信なくさせたくせに!!」
「いいんじゃねぇの?ペットで。
大切にされてんだろ?」
「うん。凄く…」
そう。それだけは変わらない。
出会ってから今まで…
凄く…凄く大切にしてもらってる。