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せめて夢の中だけでも
第38章 知らないあなたも私は知りたい。
「未成年じゃない!」
私が驚くと2人は平然とそうだよっと笑った。
「別に普通だよ。俺もそのくらいだったよ?」
花子がね、今日は初めてこのカウンターに入るんだ。
凛ちゃんがいたら少しは安心すると思うから
いてあげてよ。」
秋雨は笑って私の頭に手を乗せる。
そして、夜の22時。
カウンターには20代前半であろう若い女の子達が
満席状態で並ぶ。
その、花子ちゃんとお喋りしたい子達なのだろう。
私がどいたら1席あくけれど…
秋雨に頼まれた手前、退くことが出来ない。
「おばさん。」とでもいいたげな目線がチラホラと
私を刺している。
「こんばんは」
そう声がしたカウンターの方へと目をやると
そこには10代とは思えないほど落ち着いた
青年が立っていた。