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せめて夢の中だけでも
第5章 静止の手。
「いらっしゃい」
「あっ♡五十嵐さん!
こんばんは♡」
「この前はありがとね。
次はどのカクテルかな?」
「じゃぁー…ファジーネーブルで♡」
「了解。」
秋雨は私へと視線を移すと
「隣のあなたは?ビールだけど
カクテルも飲んでみる?」と
優しく微笑んだ。
隣のあなた…
その言葉が引っかかって私は首を横に振った。
「残念…なら一杯ね」
そう言ってまた、奥へと消えていく。
「五十嵐さんかっこいいー!♡
下の名前何なんですかね!?」
「えっ?知らないの?」
「友達がもう何十回と来てるんですけど…
彼、絶対教えてくれないそうなんですよ〜。
店員さんに聞いても一緒みたいで…」
…私には…教えてくれたよね…
本名だって言ってたけど…違うのかな…
カクテルを持ってきた彼をつい凝視してしまう。
「何?何か付いてる?」
「あっ…すいません…」
「ごゆっくり…」
何も知らない…彼のこと…
もっと、知りたい…
そう思っている自分自身に…
とても驚いた…
「あっ♡五十嵐さん!
こんばんは♡」
「この前はありがとね。
次はどのカクテルかな?」
「じゃぁー…ファジーネーブルで♡」
「了解。」
秋雨は私へと視線を移すと
「隣のあなたは?ビールだけど
カクテルも飲んでみる?」と
優しく微笑んだ。
隣のあなた…
その言葉が引っかかって私は首を横に振った。
「残念…なら一杯ね」
そう言ってまた、奥へと消えていく。
「五十嵐さんかっこいいー!♡
下の名前何なんですかね!?」
「えっ?知らないの?」
「友達がもう何十回と来てるんですけど…
彼、絶対教えてくれないそうなんですよ〜。
店員さんに聞いても一緒みたいで…」
…私には…教えてくれたよね…
本名だって言ってたけど…違うのかな…
カクテルを持ってきた彼をつい凝視してしまう。
「何?何か付いてる?」
「あっ…すいません…」
「ごゆっくり…」
何も知らない…彼のこと…
もっと、知りたい…
そう思っている自分自身に…
とても驚いた…