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せめて夢の中だけでも
第38章 知らないあなたも私は知りたい。
…家に帰ると
こんな事は初めてだった。
「秋雨がいる…」
秋雨の店が21時くらいにオープンしても
彼は準備とか色々あるからと5時くらいには
出て行ってしまう。
だから、仕事の日は
ほとんど顔をあわせることがない。
それなのに…19時を過ぎようとしている今、
彼の靴がここにあるわけがないのに…
恐る恐るリビングへ向かうと
秋雨がソファーで足を組みながら
TVを見ている。
私に気づいたようで
こちらに顔を向け『おかえり』と笑った。
「どうしたの?」
「今日は…休みをもらった。」
「休み…?大丈夫なの?」
「まぁ仁さんに頑張ってもらうよ」
「凛ちゃん、ここ座って。
話がある。」
急に真面目な声色に変わり
私をジッと見据えた。
秋雨の隣に座ると
目線はテレビに向けたまま、
秋雨が話し出した。
こんな事は初めてだった。
「秋雨がいる…」
秋雨の店が21時くらいにオープンしても
彼は準備とか色々あるからと5時くらいには
出て行ってしまう。
だから、仕事の日は
ほとんど顔をあわせることがない。
それなのに…19時を過ぎようとしている今、
彼の靴がここにあるわけがないのに…
恐る恐るリビングへ向かうと
秋雨がソファーで足を組みながら
TVを見ている。
私に気づいたようで
こちらに顔を向け『おかえり』と笑った。
「どうしたの?」
「今日は…休みをもらった。」
「休み…?大丈夫なの?」
「まぁ仁さんに頑張ってもらうよ」
「凛ちゃん、ここ座って。
話がある。」
急に真面目な声色に変わり
私をジッと見据えた。
秋雨の隣に座ると
目線はテレビに向けたまま、
秋雨が話し出した。