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せめて夢の中だけでも
第38章 知らないあなたも私は知りたい。


「あと、仁さんとの事だけど…」


「うん。」


「それ、話すと凛ちゃんに嫌われそうだから…
話したくないな…。」


「ん?嫌わないよ?」


そう言うと、少し目が赤くなった秋雨が
私を覗き込んで笑った。



「嫌われる前に…凛ちゃんを頂こうかな。」




トンッとソファーにもたれ掛けるように倒され
あっと言う間に腰と足の下に手を差し込み
軽々と私を抱きかかえた。


「えっ!?ちょっと!?」


「ベッドに行くよ?文句あった?」


「話っ!」


「ベッドの中でたっぷりとするから」






もうっ…と私が秋雨の首に腕を回すと
彼もまたもうっ…と私の真似をした。



優しくベッドに下ろされると、秋雨に組み引かれるように見下ろされる。



優しくキスが一つ…2つと落ちてきて

話の続きを忘れそうになる。
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