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せめて夢の中だけでも
第39章 一生俺のもの。

まだ家で寝ているであろう秋雨には
沙織ちゃんと外食してくることだけをメールする。

返信は、寝ているのかなかった。


その後もどこか上の空の私は
仕事どころではなかった。
ミスをしなかったのがせめてもの救いだと思う。







そして、18時頃に、三人はあがり
隼人とはエントランスで、別れた。
沙織ちゃんが楽しそうにどこに行きます?と
目を輝かせていた。

「おまかせする」


そう答えた私に沙織ちゃんは笑顔を見せ、
了解です!っとスマホを取り出し何やら調べている。



そして、案内されたのは
黒い小さな四角い建物だった。
中に入れば明るく、全てが個室だった。

和の雰囲気があり、とても落ち着いた。
店の入口の横には店の名前が書いてある。




円の中に『雨』と。



「ここの店長さんがカッコよくて!」


沙織ちゃんのイケメン好きには誰も敵わない程だ。
店の中に入ると若い男性が出迎え席へと案内してくれた。
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