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せめて夢の中だけでも
第41章 another story。side秋雨

「それは、ペットか何かですか?」

「うーん。ちょっと違うけど…
チワワのように可愛いよ。」

「は、はぁ…」


困っている出版社の人を見兼ねて
仁さんが、もうチワワでいいですから…と言っていた。




全てが終わり…


俺は私服へと着替える。


「仁さん…俺、今日休むから。」

「おい!」

「俺、もう何カ月も休み貰ってないんだ…
チワワだって死んじゃうよ?」

そう言うと、仁さんは何も言えず
ただ、ただ俺の背中を見ていた。


「…たく…お前がチワワなんだろうが…」





時刻は14時…
凛ちゃんが帰って来るまで後4時間。


…迎え行こうかな…


そう思い俺は身支度を整えてから
凛ちゃんの退社時刻に合わせて家を出た。




会社の前で待っていると、
何人かはチラチラと俺を見る。
慣れた反応ではあるけど…なんか不愉快だ。


退社時刻が少しすぎた頃だった…

外回りだったのだろう…
凛ちゃんが向こうから歩いてくる。


その姿を見て手を挙げかけたが…
すぐにその手を下ろした。




…隣には隼人くんの姿。

楽しそうに笑いながら歩いてくる。
ビジネスパートナーじゃないか…

けれどそれは消化されずモヤモヤと俺の心を
黒く染めていった。
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