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せめて夢の中だけでも
第41章 another story。side秋雨

その後…検査をした凛ちゃんは
異常はなく、三日後退院した。







「ただいま〜!」


「元気だね、凛ちゃん。」


「我が家が一番だもん。…秋雨もいるしね」




玄関の鍵を後ろ手で施錠すると
俺は凛ちゃんを後ろから抱きしめた。

首、耳にキスをすると
凛ちゃんの体温が上がっていくのが解る。


「しゅ、秋雨…」


「言ったよね…?抱きたいって。」


「私、病み上がり…」


「そう?顔には大丈夫って書いてある…」


頬にキスを…
そっと凛ちゃんの手を握れば
凛ちゃんの顔が、こちらに向き

その紅い唇にそっとキスをする。


「秋雨…抱いて…?」







「凛ちゃん…反則…」




凛ちゃんの向きを変え壁に付けると
激しく何度もキスをした。

彼女の息が絶え絶えになっているのも解っていた。



けど…足りなかった。
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