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せめて夢の中だけでも
第6章 現実か空想か


「凛ちゃんが忘れられない隼人君が
見れてよかったよ。」



「…えっ?」



「この前、聞こえてた。

じゃぁね。また…」




プープープープー…



電話は簡単に切れてしまった。




秋雨は、一体…何を考えているのだろう…
わからなかった。




でも一つまたあなたのことを知れた。

あの店のオーナーはあなた。




なんだかほんの少し嬉しかった。






私は軽々と体を上げると
何時ものように、身支度をして会社へと行く。




「今日も1日良い日になりますように!」




鏡に向かって笑顔を向ければ
自分らしくいれる気がした。

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