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せめて夢の中だけでも
第6章 現実か空想か
…………………………………………
18時…
定時を少し回り
パソコンの電源を落とした。
まだ前の席の隼人は1人、パソコンへ向かっている。
「田中…お先に。」
そう言うとピタッと隼人のパソコンを打つ手が止まる。
椅子を回転させてこちらを向く隼人。
「帰るのか?」
「帰る以外に何があるのよ。」
「デートか?」
「馬鹿言わないでよ。
彼とは何もないの!店員と客よ。」
「…記憶にないんだろ。あいつの事。」
「……………」
「あいつなんだろ。」
「…そうよ。」
「…良かったじゃん。頑張れよ」
…何を言っているの…?
私が好きなのは隼人…あなたなのよ。
悔しくて…悔しくて
涙が溢れてしまいそうだった。
18時…
定時を少し回り
パソコンの電源を落とした。
まだ前の席の隼人は1人、パソコンへ向かっている。
「田中…お先に。」
そう言うとピタッと隼人のパソコンを打つ手が止まる。
椅子を回転させてこちらを向く隼人。
「帰るのか?」
「帰る以外に何があるのよ。」
「デートか?」
「馬鹿言わないでよ。
彼とは何もないの!店員と客よ。」
「…記憶にないんだろ。あいつの事。」
「……………」
「あいつなんだろ。」
「…そうよ。」
「…良かったじゃん。頑張れよ」
…何を言っているの…?
私が好きなのは隼人…あなたなのよ。
悔しくて…悔しくて
涙が溢れてしまいそうだった。