この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
せめて夢の中だけでも
第6章 現実か空想か
彼女は真っ直ぐ、秋雨のお店へと向かっていた。
店の前で止まると何やら電話をし始める。
電話を切った後、しばらくその場で待っていた。
すると螺旋階段の上の入り口から…
秋雨が降りてきた。
…ドクンっ…ドクンっ…
見てはいけないものを見ている気がした。
彼女は秋雨に気付くと笑顔を見せ
人目もはばからず秋雨に抱きついた。
世界がまるでスローモーションのようだった。
秋雨の笑顔と彼女の笑顔…
それはどこからどうみても
『恋人同士』だった。
そのまま、秋雨は
彼女の唇に軽くキスを落とす。
私はそこまで見ると…ゆっくりと
駅へと引き返した。
「女たらし……バカ…」
始まっていない私達の関係。
ただの一度きり…
そんなの解ってたのよ。
…解ってた…
店の前で止まると何やら電話をし始める。
電話を切った後、しばらくその場で待っていた。
すると螺旋階段の上の入り口から…
秋雨が降りてきた。
…ドクンっ…ドクンっ…
見てはいけないものを見ている気がした。
彼女は秋雨に気付くと笑顔を見せ
人目もはばからず秋雨に抱きついた。
世界がまるでスローモーションのようだった。
秋雨の笑顔と彼女の笑顔…
それはどこからどうみても
『恋人同士』だった。
そのまま、秋雨は
彼女の唇に軽くキスを落とす。
私はそこまで見ると…ゆっくりと
駅へと引き返した。
「女たらし……バカ…」
始まっていない私達の関係。
ただの一度きり…
そんなの解ってたのよ。
…解ってた…