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せめて夢の中だけでも
第7章 無言の協力
電話を切りオフィスに戻ると
隼人のところへ向かう。

「隼人っ。あったよ!30!」


その言葉にガヤガヤしていたオフィス全体が
シンッ…となった。



「はっ?お前…なんて?」


隼人の目が大きく見開いた。


「だから…水芭蕉…30ありましたけど…」


みんなの視線が私に集まり
なんだか悪いことをしてしまったみたいだった。



「嘘だろ?で、いつ準備できる?」

「おい!有ったって連絡入れろ!」

再びオフィス内が慌ただしくなる。



「2時間後だって。またこっちから連絡するわ」



「あいつか…?」



「うん。お店にあるって…」



「…俺が取りに行くから。」



そう言うと隼人は席を立って出て行ってしまった。
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