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せめて夢の中だけでも
第7章 無言の協力
するといつの間に来ていたのか
私が握っている携帯電話の受話器口に
顔を近付けてきた隼人。



「ちょっとっ!」



「すいませんけど…準備できたなら
伺いますのでお願いできます?」




挑発的な隼人の言葉はまるで…
私が秋雨に口説かれてるのが解っているかのようだった。



『…邪魔しないでよ。


まぁこれは仕事だからね。

今から20分後、私の店に来て頂ければ
お渡しします。

代金はそちらの値段で良いですよ。



…お待ちしてます。』



隼人の言葉とはまるで懸け離れた
『ビジネス』としての口調。



切れた電話から顔を話し
大きな溜息をつく隼人。



「何なんだよ…あいつ。」


「隼人…私も行く。
じゃないとキャンセルだって言ってたから…」


「そうですか…まぁ助けられたのは間違いないしな」




そして私たち二人は彼のお店へと向かった。
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