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第9章 覚悟を決めて

「っ！えっ…！」


秋雨の顔がまた少し近付く。



「凛ちゃん。」


「あっ…キ……んっ！」



言い終わる前に秋雨は唇に重ねた。



舌を絡め全てを吸い取るような長いキス…



「ふっ…んっ…あっ…」


「凛ちゃん。舌出して…」


「あっ…」



秋雨の舌が再び私の口内を犯す。

何度も何度も角度変え
私の脳までも麻痺させていく。



頭の中は真っ白でもう何も考えられなかった。


縋り付くように私は秋雨のシャツを握りしめる。

ギュッと力を入れるとそれに気付いた秋雨は
やっと私を解放した。



「はぁっ…はぁっ…」


「…エロい顔」


彼は自分の手の甲で唇を拭い
私の唇も親指でクイっとなぞった。

ゾクゾクするような色っぽい顔で
私を見下ろす。