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やさしいキスをして?
第6章 さよなら?


『きゃーーカッコイイ!!』
『鷹野先輩〜〜!!』


あっという間にゴールした先輩。電子板に映し出された先輩のタイムに、会場中が熱狂してる。タイムのことはよく分からないけど…すごい記録が出たのかな?


『ほら!あさひも手を振るっ!』


隣の子に急かされて手を振ると、ちょうど先輩が観覧席に向かって頭を下げている所だった。


『ねぇねぇ見た?!鷹野先輩、こっちを見てたよ!目が合っちゃった〜♡』
『…こっちというか、この辺りを見たんでしょ。ウチの学校の生徒が大勢詰めかけてんだから。』
『もー!あさひのバカ!そんな正論はいらないのよっ!』


バド部だけじゃなくて、他の部活からも大勢詰めかけた応援勢。あたし達の席の周りはウチの高校の生徒で溢れている。皆ちゃんと制服着て来てるとこがすごいな…私服はあたしだけだよ。



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