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やさしいキスをして?
第2章 不意打ち?


『ゆうひくん本人は、全然振られた風じゃなかったけど?』

『そこが問題なのよ!あいつ、いつの間に会話も理解できなくなったんだか!思いっきり振ったのに!』


今日のお昼休み、あさひはゆうひくんを振ったんだとか。後で迎えに行くと言った彼から逃げる為に、あさひはこうして隠れていたのだけど…まだ警戒が解けないのね。教室から頭だけ出して、廊下をキョロキョロしてる。


『大丈夫よ、もう近くにはいないって。猛烈なダッシュで帰ったから。ゆうひくん今頃、絶対あさひの家に向かってるわよね。』

『お、恐ろしい…ちょっとキスしなかっただけで、あんなに発狂するなんて…あいつ相当、キテるわね。』


あさひは、ゲンナリしきって肩を落とした。確かに、あの異常な溺愛ぶりは、受ける側からしたら大変なのかも。…はたから見てる分には、楽しいけどね(笑)



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