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やさしいキスをして?
第7章 初デート?


ゆうひはその辺の好みをよく知ってるから、いつも当たりを買って来てくれる。考えなしに「なんでもいいです」なんて言ったから、こうなったんだ。自業自得。気張って飲み干すぞっっ!


『あさひちゃん、飲み終わったら向こうの方も観に行こうか?ここと違って人も少なそうだし、ゆっくり回れると思うよ。』

『はい、そうですね。』


甘い缶をカラにすることに必死で、あたしは分かってなかった。先輩の本当の目的。マドカからの連絡の意味。そして、紅葉を照らす夕日までもが、まるで引き返せと促すかのように…行く手から明るく輝いていたことも。何のサインにも気づかないで、あたしは先輩と、その先の道へ進んだ。





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