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やさしいキスをして?
第7章 初デート?
『その映画館ってどこですか!!』
ゆうひくんは目を吊り上げて、ミカ先輩の彼氏の胸ぐらを掴んでる。ちょっとちょっと!ゆうひくん落ち着いてっ!
『ゆっユズ!ほらあの、記念公園近くに最近できた所!でももう居ないはずだよ!ちょうど出て来た時に鉢合わせたから…それより!早くユズを離してぇ…!』
ミカ先輩の言葉に、ゆうひくんはハッとして謝った。
『ケホッ…鷹野は頭も良くて、夏には推薦枠でK大にあっさり合格してるから。まだどっか、近くで遊び回ってるんじゃないか?』
聞くが早いか、先輩の話が終わる前にはもう、ゆうひくんは一目散に駆け出していた。……ちょ!何処に?!いつもの冷静なゆうひくんらしからぬ行動に、慌てて私も後を追う。
『先ほどは失礼なことしてすみません!先輩達、ありがとうございました!』
闇雲に走るゆうひくんを追いかけながら、私はあさひに連絡を入れた。